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2024/05/05  [PR]
 

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 先日、ツイッターのほうでおすすめされていたフジリュー版『封神演義』を一気読みいたしました。今更かよというツッコミもあるとは思いますが、私は初見でした。なにせストーリー漫画を(特に少年漫画を)買うという習慣がハガレン以前はあまりなかった。買っていたのはりぼんのギャグ漫画ばかりです。
 さて、感想。一応たたみます。ほんとに、今更かよという感じですが。



 ツイッターで「銀英伝がSFかと思ったら歴史物だった」の逆で「封神は歴史物かと思ったらSFですよ」と教えていただき、いつSFらしくなるのかとワクワクしながら読んでいました。そしてノックアウトされました。SFです。それも、考証に凝りまくったハードSFではなく、伝奇、オカルトなどをミックスした日本の古き良きSFマンガ。いやーおもしろかった。とはいえ最初は独特の絵とシュールなメタノリについていけるかと不安でしたが、ストーリーとキャラにグイグイ引っ張られていってそれも杞憂に。
 魅力的なキャラがわんさと出てくる封神ですが、やっぱり太公望みたいなキャラにはめっぽう弱いですね。ああいう、内心に葛藤を抱えた司令官/軍師キャラというのは私にとって秘孔のようなものです。しかも黒髪で東洋系だし。ショタジジイだし。しかしそれでも少年漫画の主人公らしい底抜けの根の明るさを持っているのは「おお!」と思いました。本当、軍師キャラのくせに、清らかですもん。それが終盤で王天君という「影の」策士と一体化することで、自らの計略のためには犠牲を厭わない、ある意味「本来の」策謀を得意とするキャラになる、というのには思わず膝を打ちました。歴史のキーパーソンを少年漫画で描く上で、輝かしく人に好かれる部分と影の人を喰らう部分を別のキャラにして、最終的にそれをひとつにした、という構成に脱帽です。嗚呼伏犧様。萌える。萌えます。普賢も可愛いです。ドドメいいなあ。
 SF的には那托いいですね。不意打ち的に「人間の証明」「生命の存在」というテーマが出てきたのでズコーンとやられました。そこまでは普通に歴史物ファンタジーとして読んでいたので。メカオタク太乙真人もいい味出してます。というか、いい味出してないキャラがいない。
 いやーおもしろかった。読みながらしみじみと「やっぱり少年漫画はいいものだなぁ」と痛感しました。スカッとするバトル、濃やかな心情描写、大掛かりなストーリーの仕掛け。うーん、やっぱり素晴らしい。次は『ハーメルンのバイオリン弾き』かな。その前にヤマトオリジナル版を見たいですが。ん?仙界伝?それはちょっとそのなんというかそのようなアレが……。
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